PROOM2のリニューアル時に過去の記事を削除したため参考となる情報が無くなっています。
ということで、まずは私の少ない知識と経験にもとづきマルチモニター構築についてのまとめをしておきます。(あくまでも自作PCに場合でありメーカー製PCに関してはその限りではございません)
最近のマザーボードはチップセットの違いにより画面出力最大数が3とか4とかありますし、さらにグラフィックカードを加えることによって出力数を増やすことが出来ます。
例えばASUSの ProArt Z790-CREATOR WIFI は増設したグラフィックカードから背面I/OのオンボードDisplayPort-inポートに接続し、 Thunderbolt 4ポート経由でデイジーチェーンで最大5台まで接続可能なんていうのもあります。
最大画面数だけなら最近の話ではなくてデイトレPCで使用中のASUSの GT710-4H-SL-2GD5 は2020年に発売された製品ですが1枚でHDMI×4の出力が可能。さらに1台のPCに複数枚を使用して画面数を8とか12というのも可能です。(実際に表示可能な最大画面数はマザーボードのスロット数、メモリ量、電源容量等他のスペックに依存します)
グラフィックカードの複数枚使用は出力画面数を増やす以外にグラフィック性能を上げるために使用する場合(SLI・CrossFire等)もあります。
最大画面数を増やすという目的の場合、基本的にはGPUのメーカーや種類が異なっていても可能です。
実際に今までデイトレPCではNVIDIAのGPU(GT710)を積んだASUS GT710-4H-SL-2GD5とAMDのGPU(RX560)を積んだ玄人志向 RD-RX560-E4GB/OCの2枚で7画面出力で利用していました。
ただし、複数のPCパーツの利用には相性の問題は付きものですし、物理的な条件もありますので全ての組み合わせで可能なわけではありません。
マザーボードの最大画面数内の場合は特に気にしなければならないことはありませんが、グラフィックカードを増設した場合は電源の容量と補助電源(種類と数)、メモリ容量等は確認が必要です。
また実際のモニター設置時には接続するケーブルの長さや規格等も確認してください。
長くなりそうなのでここまでにして・・・
今回デイトレPCではRX 560のグラフィックカードをRTX 2060に交換しました。
GeForceとRadeonの組み合わせから2枚ともGeForceという組み合わせになったので、不具合の可能性はより少なくなったように思えたのですが、実際には今回のGeForce2枚のほうが問題ありでした。
RX 560からRTX 2060に取り替えて7画面が表示されるまでに4画面になったり3画面になったり若干おかしな挙動がありましたが、7画面全てが表示されてからはしばらくは問題ありませんでした。
しかしその後今度は5画面だけの表示になりドライバの再インストールが必要となりました。
ドライバのインストールする順番と方法によりその後の不具合の症状が異なることもわかりました。
とりあえず今の時点で正解だと思われるドライバのインストール方法は、まずPCにインストールされているグラフィックドライバをアンインストールします。
その後使用可能なドライバのバージョンがより新しいほうのグラフィックカード(今回の場合はRTX 2060)のドライバをインストールします。
これだけです。
もう少し詳しく説明すると、それぞれのグラフィックカードで現在使用可能な最新のドライバはGT 710は474.64、RTX 2060は546.33です。
NVIDIAのドライバは「NVIDIAドライバダウンロード」から各グラフィックカード用のドライバがダウンロード出来ます。
先ほど説明したようにPCからドライバをアンインストールして、RTX 2060用のドライバをインストールします。
するとダンロードされるドライバのバージョンはもちろん564.33です。
しかし、インストール作業を進めていくと実際にインストールされるドライバのバージョンは456.71となります。
アイテムからGeForce GT 710を選択すると
どちらもドライバのバージョンが456.71と表示されています。
たぶんインストール時に自動的に判断されてこのバージョンがインストールされるのだと思います。
456.71以降のバージョンで例えば457.30の製品サポートリストにはRTX 2060もGT 710も含まれていますので、たぶん456.71以降のバージョンのドライバには個別のグラフィックカードで利用するには問題ないけれどGT 710とRTX 2060の組み合わせでは不具合が起きる何かが含まれているのかも知れませんね。
まぁどちらにしてもグラフィックカードの変更にはグラフィックドライバのインストールが必要であり、問題がある場合は過去のドライバをアンインストールして新しいドライバをクリーンインストールするという作業が大事だということだと思います。
以上で今回の7画面マルチモニターのドライバインストールと設定の話は終了。
追記
以上で終了のはずがったのですが、実はこのあとDisplayPortのスリープ問題が発生。
回避するために「Displayport HDMI 変換アダプター」をAmazonで注文
NIMASO Displayport HDMI 変換アダプター コネクタ ディスプレイポート HDMI 変換 ケーブル 4K対応 オス・メス 2本入り
ところがこの商品が届く前に再び3画面しか表示しない状態になり、ドライバの削除やインストールなど考えられる手段を講じたのですが上手く行かず。
2枚のGeForceのグラボでの使用を諦めました。
最終的な問題点はGT 710のグラボが古くてGeForce Experienceに対応していないという点でしょうか?
GT 710のドライバをインストールする際にGeForce Experienceもインストールしますか、それともドライバだけインストールしますかという選択肢が出てきて、GeForce Experienceもインストールしようとすると対応していないのでGeForce Experienceはインストール出来ませんとなってしまいます。
GeForce Experienceのシステム要件は「一般システム要件」「サポートしているハードウェア」「共有の要件」と3段階あって・・・
まずは一般システム要件
これは大丈夫
次にサポートしているハードウェア
RTX 2060はもちろんあります。
一覧の中に700という数字はあるのですが、これはGTX 700シリーズでGT 700シリーズではありません。
共有の要件
最低限GeForce Experienceがインストール出来れば最適なドライバのインストールも可能なのですが、GT 710ではどうしようもありません。
ということで、7画面マルチモニターを完成させるための解決策としてGT 710のグラボを外し、再びRX 560のグラボに入れ替えることにしました。
RTX 2060とRX 560というGeForceとRadeonの組み合わせに戻します。
ただし、この組み合わせですと手持ちのDisplayPortケーブルが足りないので注文しました。
到着次第接続して7画面にする予定ですが、現在は5画面だけ表示して使用中です。
急遽でしたのでとりあえずDisplayPortは3メートルの安いのを注文。
ということで、続きはDisplayPortケーブルが届いてからということで今回は終了です。
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